Genius234 部長の決断/2004年8月18日(水)
 ゴメン多分今回のサブタイトルのゆえんであるシーンで大笑いしてしまった…

 それはさておき越前のプレイスタイルが、無我の境地の特徴である心無い真似技のオンパレードから脱却しつつあって幸いです。勢いと冷静さ、そして勿論パワーも兼ね備えた、恐らく彼は不調の波がないのであろうコンディションで真田を追い詰めていく。

 ここで回想。
 当時、手塚は越前と勝負する前にスミレに許可を仰いでいたが、そのテンションで本当の狙いを、治療先から電話で師に伝えていたというシーン。
南次郎が、燃え立たされた息子を見てその誰かに感謝していたものですが、手塚の狙いもジャストその通りで。総て、今『閉じて』いる越前を『開いた』状態に持っていく、これからの可能性、吸収レベルを360°Onにする勢いで彼の為に手塚は、当時大石を怒らせるほど確かに、『全力』で臨んだと暴露。
 彼にとって、普段通りに“きちんと”なだけの試合だけじゃなくて、本当に気持ちを入れて戦うほどの意味と価値を、越前に見抜いていたわけですね。
 その理由とは。
 スミレも一応尋ねたのですが、それは聞こえなかったフリでそのまま受話器を置く手塚(ニクイ男)。
 しかも
 何故かカメラ目線で
「部長ですから」

 なんでだよ!!!!
 誰に答えて(&どんな意図で自分に言い聞かせて)いるの手塚!…ひとセンテンスごと(コマと言え)がツッコみどころで、呼吸困難を起すほどの爆笑を誘われてしまいました…失敬。
 いえね。本当に本心見せないよねー普段。用件と考えを述べることはあっても。論文とか無理なく無駄なく書けそうで、語りにおいて、改めて手塚の賢さの片鱗を見たような。
 電話内でスミレに越前のオヤジの正体を聞いたわけですが。
 こう…しばしば伝説的なプレーヤーとして話題に登場する南次郎さんが、本気でプレイを見せてくれる日は来るんでしょうかね。当人にミステリアスなところが無さ過ぎて、逆にというか確かに、この漫画最大の隠し玉なんでしょうね。
・・・何の話に。